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住宅設備機器や住宅建材を「どう選ぶか」「何を選ぶか」は、住まいの性能や快適さを左右する大切なポイントです。もちろん、構造や間取りとの兼ね合いは重要ですし、機器や建材だけで成り立つものではありません。それらの性能や機能に頼りすぎるのも違うと思います。しかし、家づくりを進める中で、設備や建材を選び、決定していく機会は多く、依頼先を決める前、建てる前に知っておくべきこともたくさんあります。今回は、そんな基礎知識をまとめてみました。
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あたり前のことですが、住宅設備機器や建材の種類やアイテムは数多く、それぞれの製品バリエーションも豊富です。キッチンやバス、洗面やトイレといった水まわり、窓やシャッター、玄関ドアや門扉、屋根材や外壁材などの開口部や外まわり、内装材や収納、照明、セキュリティまで、その数は驚くほど多いものです。
これらの中には、施主が主導で決めるもの、設計者やハウスメーカーから提案されるものなど、さまざま。ハウスメーカーの企画商品であれば、標準仕様やオプションという形である程度、絞り込まれている場合もあるでしょう。しかし、いずれにしても、最終的に施主がひとつひとつ、決定しなくてはならないわけですから、詳細まではわからなくても、それらの概略は知っておかなければなりません。
とはいえ、ひとつひとつ全力でパワーをかけると、正直疲れてしまうことも。自分のこだわり、わが家のこだわりを明確にして、とことんこだわるアイテム、設計者に提案してもらうもの、インテリアコーディネーターに相談するものなど、優先順位をつけてみるのもいいでしょう。また、夫婦で担当を決めて、たとえば、屋根や外壁はご主人が、キッチンやバスルームは奥様が、と分担するという方法もあると思います。
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設備や建材選びは、本体工事、躯体に関わるアイテムから考えていくのが基本です。たとえば、本体工事に含まれる、電気・給排水・衛生・給湯工事、屋根工事や屋内外仕上げ工事などに関わるアイテムは、ハウスメーカー選びと並行して考えておきましょう。多くのハウスメーカーや工務店は、基本的な要望には応えられると思いますが、やはり、得意不得意、実績の多少はあるものです。たとえば、「オール電化住宅にしたい」「太陽光発電システムを取り入れたい」「外壁を漆喰にしたい」「屋上緑化にしたい」「自然素材を用いたい」などの場合、依頼先にその施工実績があるか、施工例を見せてもらうなどして確認したいものです。
その他、「暖炉や薪ストーブをつけたい」「ホームエレベーターを設置したい」という希望があったり、「輸入品を用いたい」とか「施主支給をしてみたい」という場合も、メーカー選びの際に、どのような対応をしてくれるか、確認しておいた方がいいでしょう。
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家づくりの総費用の概要は、本体工事75〜80%、別途工事15〜20%、諸経費5〜10%といわれています。本体工事に関わる電気・給排水・衛生・給湯工事、屋根工事や屋内・外仕上げ工事、建具工事などももちろんですが、別途工事に含まれる冷暖房・空調工事、照明工事、外構工事など、その内容やプランニングによって価格は大きく変動するものです。
たとえば、「高価なシステムキッチンを入れたい」「総ヒノキで温泉のようなバスルームを作りたい」というのであれば、それだけで価格はアップするでしょう。別途工事になる外構を「本格的な日本庭園する」場合と「門扉・フェンスだけ設けて庭づくりは自分で」という場合では、その予算は大きく異なりますし、照明プランに豪華なシャンデリアを用いるのであれば、それだけで数十万円の差がでるかもしれません。
予算を考える際には、どのレベルの設備機器や建材を選ぶのか、ある程度把握しておかないと予算オーバーの可能性も。本体工事・別途工事ともに、自分なりのこだわりがあるのであれば、それらにかかる予算組みが必要です。
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数年前までは、多くの場合、特に要望がなければ、ガスと電気のふたつが熱源となり、施主が積極的に「熱源を選ぶ」ということはあまり見られませんでした。しかし、最近では、電化住宅が認知され、増加傾向にあることで、設備選びや依頼先選びの前に「熱源はどうするのか」という選択を施主がする必要が出てきたのです。
電化住宅の場合の設備機器として挙げられるのが、エコキュートやIHクッキングヒーター。太陽光発電システムや床暖房なども検討するアイテムとなるでしょう。電化住宅向けの設備機器の開発は盛んですが、ガスを用いる機器も安全性や使い勝手を向上させ、省エネルギーへの配慮や工夫を施したものも多く見られます。たとえば、ガス温水機器としては、潜熱回収型給湯器、また、ガスエンジンや燃料電池によるマイホーム発電などもでてきています。
熱源をどう選ぶかは、家族のライフスタイルや考え方にもよりますので、一概にどちらがいいとは言えません。わが家の場合は、何を重視するのか、しっかりと検討することが大切です。
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設備や建材の中でも、住まいの寿命を左右するアイテムはじっくりと選ぶべきだと思います。たとえば、屋根材や外壁材は、厳しい自然環境から住まいを守る重要な建材です。構造躯体の耐久性にもかかわるので、事前にメンテナンスやお手入れ方法を確認して選ぶようにしましょう。屋根材も外壁材も広い面積に用いられる建材なので、素材の選び方によっては価格に大きな差が出るものですが、素材の価格だけにとらわれず、ランニングコストも考慮して。また、屋根材は、素材だけでなく屋根形状、勾配によっても価格が変動するので注意が必要です。
その他、断熱性や防犯性に関わる開口部、窓や玄関ドアも初期段階で検討しておきたいアイテムです。
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間取りに関わる建材や設備も早めの検討が必要です。たとえば、キッチンは対面式にしたいのか、アイランドにしたいのか、浴室や洗面室、トイレなどのプランニングも早めに希望をまとめておきましょう。じっくりと検討せず納得しないままに工事が進み、追加変更になってしまうと、時間も手間も費用もかかってしまうこともあります。
家の中だけでなく、外まわりでも同様です。たとえば、人気のウッドデッキは、建物の全体プランとの関連を持たせた位置に設けないと有効に活用できないことも。カーポートも、玄関や勝手口の位置を考慮しないと、使いづらい場合もあるでしょう。間取りと設備・建材は、同時に検討することが大切です。
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基本的には、契約までにすべてを決定することが理想です。ただ、費用や間取りに影響しないものであれば、ある程度の融通はきく場合もあります。たとえば、システムキッチンの扉材の色などは、キッチンの商品、扉グレードに変更がなければ、発注前までの時間で検討することが可能なことも。もちろん、担当者にしっかりと確認することが前提です。
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設備や建材選びにショールームは欠かせません。家づくりをする際には、ほとんどの方が何らかしらのショールームに出かけています。カタログの写真や小さな見本では、デザインや色のイメージをつかむことは難しいものですし、素材感もわかりません。新しい機能は、実際に動かして見なければ自分にとって使いやすいかどうかもわからないでしょう。できる限り機会を見つけて、実物で確認することを忘れずに。
最近は、機器だけの展示ではなく、空間提案がされていたり、実際に使うことができるショールームも増えてきています。上手に利用して、納得のいく設備・建材選びをするようにしましょう。また、ショールームだけでなく、モデルハウスやモデルルームなどでは、実際の空間のなかで機器や建材を見ることができるので、参考にしてみては。気に入った製品があれば、メーカーや品名を聞いておくのもいいでしょう。
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最近の住宅設備や建材の性能や機能の進化は目を見張るばかり。どれも、便利で使いやすい工夫や配慮が施されています。現在使用している機器にはない、便利な機能は魅力的でしょう。しかし、便利な機能が自分やわが家にとって、必ずしも必要な機能とは限りません。ライフスタイルや予算を考え合わせ、本当に必要かどうか、考えてみることも大切です。せっかく取り入れても、結局使わなかった、という失敗談はよく聞く話。宝の持ち腐れにならないように、じっくりと検討することを忘れずに。
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設備や建材は、設置したその日から老朽化していくもの。日々、厳しい自然環境に耐え、酷使し、快適さを生み出すなど、それぞれの役割を果たせば、それなりに劣化してくるのも当然です。それぞれのアイテムが、いつごろ、どんなメンテナンスや修繕、取替えが必要か、それにはいくらぐらいかかるのか、購入前から、トータルで検討することが大切です。
「住まいは出来上がって終わり」ではありません。どう維持していくのか、それにはどのくらいの手間と費用がかかるのかを確認するとともに、「維持に関わる費用を確保しておく」「積み立てておく」といったことを配慮できるような余裕のある、住まいづくりが理想なのかもしれません。
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